一昨日9月18日に地元の高校、遊佐高校の生徒34名・教師2名といっしょに、鳥海山の心字雪渓まで登ってきました。これは「鳥海山の湧水」という総合学習の一環で、私は2000年から非常勤講師を勤めています。心字雪渓は大雪渓とも呼ばれますが、8月から9月にかけて雪渓の雪の残り具合がちょうど「心」という漢字に似たあんばいになるのでそう呼ばれることがあります。鳥海山の南側斜面で標高は1600mくらいのところにあります。上の写真は八丁坂の途中からの遠望(いちばん奥が月山)、下の写真は「心」の2画目の下部にあたる雪渓です。
ちょうど森林限界をこえた位置にある滝ノ小屋から上はいっさい日陰らしい日陰がなく直射日光をもろに浴びます。また、前日から続く今の時期としては異常といっていい猛暑(35℃前後)で心配したのですが、山の上はさすがに平地にくらべ7〜10℃ほど気温が低いので、まあなんとか全員登行・下山=合わせて4時間のフィールドワークを遂行できました。雪渓の規模もだいたい昨年なみで、雪解+湧水の冷たい水と夏場の雪の感触を楽しむことができました。ただし雪渓の下から流れ出している渓流の水は、雪の汚れも混じっているので見た目よりは汚れているので注意が必要です。飲用には適さないと思います。
花は、ヨツバヒヨドリ、ミヤマアキノキリンソウ、ハクサンフウロ、シロバナトウウチソウ、ミヤマセンキュウ、ヤマハハコ、シラネニンジン、エゾウサギギク、ミヤマキンバイ、エゾオヤマリンドウ、ミヤマリンドウ、など。わりあい風はあったせいか遠くまで視界がきき、月山や丁山地、出羽山地などの山々もきれいに眺めることができました。