五百円札

先日、地元の神社の春祭で神輿をくり出したのですが、そのときのご祝儀のお金を整理していたら、見なれない紙幣が一枚出てきました。なんと五百円紙幣です。こんなお札があったことをまったく忘れていました。で、手持ちの五百円硬貨と交換してもらいました。

現行の千円紙幣に比べ横幅は10mm長く、縦は逆に4mm短いのですが、色合いはどちらも紺色を基調としているので、うっかりすると間違えてしまいそうです。むろん今回の五百円札は折り目もついていないきれいな紙幣なので、記念かなにかにとっておいたものをご祝儀にちょうどおあつらえ向きだということで誰かが包んだものでしょう。肖像は岩倉具視ですが、すでに多くの人にとって「いったいそれは誰?」という存在かと思います。

私も名前こそすぐに思い出しましたが、どんな人だったのかはすっかり忘れてしまいました。それですこし調べてみると、1825年に生まれ1883年に没ですから、幕末から明治初期に活躍した人ですね。公家出身で、明治政府では外務卿(外務省の長官)および太政大臣の補佐である右大臣を兼務し、明治維新の十傑の一人とされています。岩倉使節団などで欧米に足を運ぶなどして、大日本帝国憲法の制定に尽力したようです。

この五百円紙幣は1951年(昭和26年)に登場し1985年(昭和57年)まで製造されました。ちなみに裏面(?)は富士山、透かしは桜の花です。

※紙幣偽造などとケチをつけられてはかなわないので、透明なカバーをかけて赤いマジックインキでそのカバーに「みほん」という文字と斜線を描いて撮影しました。もっとも、いまどき500円だの1000円だのでは仮に偽造してもぜんぜん割に合わないと思いますが。

 

 

 

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