3月16日午後1時頃の胴腹ノ滝ですが、一昨日をふくめここ何日か積雪があったためか、前回の3月8日より水量は逆に減っています。おおよそ前々回の2月29日と同水準。歩道入口付近の、一度はきれいに消えた道路面の雪も、今回は20cmくらい残っていました。
湧水の温度は右が8.8℃、左が8.6℃と、左右ともに前回と変わりません(気温は2.6℃)。水量に明らかな変化はあっても、水温は変わっていないというのもおもしろいところです。
しかし写真でも分かるように、それほどたいした降雪でもないのに湧水量がすぐに影響を受けるのは、胴腹ノ滝の浸透水域は比較的標高の低いところでの割合が多いからでしょう。通称「吉出山」と呼ばれる部分ですね。したがって、このエリアで皆伐や不法投棄、大規模の採石などが行われると、水量だけでなく水質にも短期間で悪影響を及ぼす可能性は大きいと私は考えています。
ところで胴腹ノ滝の前の水場には下のような掲示板がかかげられていますが、文中の「八合目を源とし」ははっきりいって当たってませんね。湧水温からいうともっとずっと低いところが主な水源でしょう。「〜合目」という表現に従うならいちばん高いところでせいぜい6合目くらいで、主要な水源は2〜4合目といったところです。「優れたミネラルバランスの水」も、胴腹ノ滝はミネラル分が非常にすくない(=全硬度10前後)ことからいえばむしろ「ノンミネラルウォーター」と称したほうがふさわしいかもしれません。