カメムシ

家具の製作のために材料を出していたら、壁に立てかけていた板の隙間にカメムシがたくさん隠れていました。10数枚の厚板を動かしたのですが、カメムシは全部で100匹以上いたと思います。温度が低いのでまったく動きませんが、ほうきで床に払い落とし、ちりとりでゴミ箱へ。よく「カメムシが多い年は大雪になる」と言われますが、科学的な信憑性は薄いです。当工房でも毎年たくさんのカメムシを見かけますが、とくに雪の多少とは関係ないですね。

カメムシのことをここらへんではヘッピリムシと呼んでいますが、おならの悪臭とは実際にはかなり異なります。心地よいとはいえないまでも、カメムシの臭いは私にはそれほど嫌な臭いではありません。まあ我慢の範囲内。ただしその臭いの中心的な成分であるヘキサナール、オクテナール、ディセナールは皮膚の弱い人はかぶれることもあるそうですし、ビンなどの密閉状態ではカメムシ自身がその臭いで死んでしまうともいわれています。

写真の左の2個体はクサギカメムシ。全国的に最もポピュラーな種類のひとつで、まさしく亀を連想させるような体形です。右側の大きく細長いカメムシはオオトビサシガメでしょう。同じカメムシの仲間ながら、ずいぶん感じが違います。クサギカメムシはただ臭いだけですが、オオトビサシガメのほうは名前の通り鋭い口吻をもち、人間でも刺されるとかなり激しい痛みがあるそうです。要注意です。

 

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