『七人の侍』

レンタルのDVDで黒澤明監督の映画『七人の侍』をみました。はじめから最後まで207分の長尺。通して観賞するのはじつは私はこれが初めてです。世評に違わず私もこれは凄いと思いました。多くの人が「日本映画の最高傑作」と評するのも納得です。

詳しい内容については、あまりにも有名な映画なので言及しませんが、悪者に虐げられる農民を、彼らに雇われた七人の武士が助ける。しかし、勧善懲悪の単純な話ではもちろんありません。農民は農民なりに狡猾で残酷であり、強盗団同然の野武士を撃退する七人の侍たちもみな訳ありの面々です。落武者狩りの証拠を目にした武士は「百姓どもを叩き切ってやりたい」(だったかな)とも言う。人間の愚かさやすばらしさ、美しさも、多面的に表現されており、また半世紀も前の映画とは思えないほどの怒濤のカメラワークは、じつにすばらしいものです。

ある程度の年齢の方はだいたい一度はみたことがあると思いますが、若い方にもぜひみていただきたいと思います。レンタルDVDなら50〜100円くらいで借りられます(コストパフォーマンスは信じられないほど高い)。

 

 

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