雪かき

 

ここ1週間ほど、連日雪が降っています。大雪注意報も出ており、自宅と工房まわりの雪かきに追われる毎日です。積雪は40〜50cmほど。その降り積もった雪を除けるだけでもたいへんですが、広さ約50坪ある工房のトタン屋根から滑り落ちる雪も半端な量ではありません。落雪を放っておくと軒まで上がり窓ガラスを割ったりしてしまいますので、まめにこれも片付けておかないといけません。

数年前にヤマハの除雪機を導入してからはこうした雪かきもだいぶ楽にはなりましたが、それでも降雪が多い日は朝と晩の2回、場合によっては日中にもという具合に何度も雪かきをします。機械で全部できるわけではなく、手でやらないといけない部分もけっこうあります。また、仕事にも生活にも自動車はいまや不可欠で、車がいつでも自由に出入りできるようにするには、それの経路を残雪が皆無に近いくらいきれいに除けておく必要があります。そのため子どもの頃に比べて、自動車が普及したことで除雪の手間は逆に倍以上に増えたと思います。

除雪機ですが、先日は道路脇に小山になって積もった雪(除雪車がどけた雪の塊)を片付けていたら、雪の中に混じっていた小石をかんで排雪のプロペラの取付ボルトが折れてしまいました。エンジンやシャフトなどの主要部分が壊れないようにするために、異物をかんだりした際にはそこで破損するようにわざと一部分の強度を落としているのですが、たしかこれで導入以来3度目の破損トラブルです。とくに今回は本来であれば当工房ではやる必要・義務のないところを自主的に除雪していての故障だったので、ちょっと複雑な気持ちです。修理費もばかになりませんし(多いときは3万以上かかったことも)。

除雪機はすぐに修理に出したのですが、戻ってくるまでの3日間はスノーダンプやアルミスコップなどを用いての手作業による雪かきを余儀なくされました。やはり機械があるのとないのとでは時間も体力も大違いです。そのため、本業の木工の仕事もしなければならないので、除雪作業は最低限度にしかできませんでした。それでもなお気分的にいえば「半日は雪かきで終わってしまった」という感じです。

工房のある集落では、ちょっと見たところ個人で除雪機を持ってそれを駆動しているのは他には2軒くらい。あとは相変わらずの手作業でたいへんな苦労をしながら雪かきをしています。しかもそのほとんどは高齢の方たちです。若い人も住んでいないわけではありませんが、彼らが雪かきをしている姿を見かけることはあまりありません。中学生とか高校生くらいなら、その気があれば爺婆よりずっと作業がはかどると思うのですが、それは「俺・私の役割ではない」ということでしょうかね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA