大山の上池・下池

一昨日、山形県鶴岡市・大山地区の下池を訪ねました。約400年前から農業用の溜池として使われたきたもので、上池が15ヘクタール、下池が24ヘクタールあります。二つの池は、湿地を守るための国際条約であるラムサール条約に登録されているほか、国の鳥獣保護区特別保護地区、背後の高舘山(標高274m)を含む一帯は庄内海浜県立自然公園に指定。上池・下池は野鳥の宝庫であり(約200種)、さまざまな水生植物や魚類、昆虫が生息し、またブナの群生をはじめとする豊かな植物相が広がっています。

じつは私はここを訪れるのは今回がはじめてで、まず最初に大山の住宅街から下池に入る道がよくわからず焦ってしまいました。行きつもどりつなんとか下池の堤らしきものが見えてきたときはほっとしました。狭い道に4台ばかり他の乗用車が停まっています。1台分かろうじて隙間があったので、縦列駐車でやっと自分の車を停めることができました(ほんとうは別にもっと大きな駐車場等の施設があることが後で分かりました)。

すでに時間は午後3時近くになっており、雨が降りそうな曇天でしたが、せっかく来たのでとりあえず下見のつもりで下池のまわりの砂利道を一周することにしました(一般車両は進入不可)。かなり大きな池なのでそれなりに時間を要するとは思ったものの、実際にはそれ以上。観察しながらゆっくり歩いたら1時間以上かかるかもしれません。池にはたくさんのカモの仲間や、数十羽のコハクチョウが水面に浮かんでいました。ハイキングらしきグループや、鳥を撮影している人も十人ほどいました。

高舘山にかけては10本以上の散策ルート(ハイキングコース)があるので、景色や動植物の姿を眺めながらのんびり歩くにはいいでしょうね。今度は弁当でも持って朝から来てみようと思います。

写真は1枚目が下池で、飛んでいるのがコハクチョウ。2枚目はキッコウハグマ(キク科モミジハグマ属 、Ainsliaea  apiculata)ですが、つむじを巻いたような花の形が個性的。3枚目は各コースならびに周辺の案内板です。

 

 

 

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