秋澄む

 

「秋澄む」という言葉だけで俳句だと代表的な秋の季語なんですね。同様に「澄む秋」「空澄む」も秋の季語です。たしかに他の季節に比べると大気や空の透明度が高いような気がします。気温が低めで、10月11月などは晴れの日が多く日中だともややかげろうが立ちにくいためでしょうか。

空気も澄んできますが、それと同じくらい、いやそれ以上に実感するのは渓谷の流水です。樹々や草花の緑も盛りをすぎて葉を落とし枯れ伏していくにつれ、林床や渓流にさしこむ陽光が増えてきますし、水勢も安定しているので、流れゆく水が輝いて見えます。ふだんももちろん非常にきれいな水ですが、この季節はいちだんと透明度や清澄さを増したように感じられます。

写真はいずれも10月下旬に鳥海山中の月光川水系で撮影しました。上から二ツ沢、月山沢、ヒノソです。コンパクトデジカメで手持ちの撮影なので、思ったようには撮れていませんが。

 

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