サーモスの魔法瓶

サーモス(THERMOS)の魔法瓶を数年前から愛用しています。写真は工房で使用中のTHJ-2000(左)とTHS-2000(右)ですが、左のほうは旧型です。自宅では新型のTHS-1500と、アウトドア用のFET-600Wを使用中。いずれも二重のステンレスの真空断熱構造で、性能はすこぶるいいです。口がぐわんと大きいので保冷用に氷のブロックを入れることもできるし、内部の洗浄も楽にできます。

魔法瓶といえば25年以上にわたる工房での作業で、内瓶がガラス製のものから始まって、電気でわかし保温するものまでいろいろ使ってきましたが、今はサーモスのこれにまさるものはないと思っています。とくに冬場は工房で石油ストーブをたいており、薬缶で湯を簡単にわかすことができるので、わいたらすかさずその熱湯を魔法瓶に移しておきます。

保温性能がどれくらいすぐれているかですが、あまりいいかげんなことを書いてもと思い実験してみたところ、前々日の昼すぎに入れておいた熱湯が、48時間後でも42℃ありました。気温が4〜10℃くらいの環境でこれだけ保てばたいしたものです。買った当初、土曜日に入れておいた湯が、休み明けの月曜日でもけっこう熱々なのには、えらく感動しました。ちょっと昔なら、まさに魔法瓶です。

工房での昼食はだいたい自炊していますので、それ用にIHクッキングヒーターがあり、コーヒーや紅茶をいれたりスパゲッティなどをゆでる際は、薬缶や鍋に必要分だけ湯を魔法瓶から注げば、すぐに沸騰します。巷では「いま飲むぶんだけわかす」というタイプの小型の電気ケトルが人気のようですが、わざわざもうひとつ「調理器具」ふやす必要はありません。性能のいい魔法瓶なら、たとえ熱湯ではないにしてもいつでもどこでも暖かい湯を得ることができます。

サーモスでは屋外携行タイプやマグカップ様のもの、アウトドア用・業務用など、ステンレスの真空断熱構造をもったくさんの種類の容器がありますが、デザイン的にもすぐれた製品が多いと思います。とくに写真のTHS-2000は簡潔すぎるくらいにさっぱりしたデザインがじつにかっこいいです。じつは保温性能云々よりも最初はその外観に惹かれて買ったのです。

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