たぶんミヤマハンノキ(カバノキ科ハンノキ属 Alnus maximowiczii)の枯れた枝です。鳥海山の標高約1300mくらいの山道に落ちていました。長さ25cmくらいですが、すっかり風化して銀色になっています。腐れはあまりないので、すこし前まで立ち枯れした状態だったのかもしれません。
年輪らしきものを数えてみると、この大きさで百年はゆうに超しているように見えます。年輪幅は0.3〜0.5mm程度。半年以上雪に閉ざされてしまう場所ですし、猛烈な風が吹く稜線上ですから、なかなか成長しないのでしょうね。この枝を拾った場所のまわりの樹もみな曲がりくねっていました。
この枯れ枝は自分の机のそばに置いていますが、手に取って眺めているだけでもなにか厳粛な気持ちになります。