感想文

地元の小学校の総合学習の一環で7月7日に鳥海山高瀬峡をたずねました。「高瀬峡と湧水」というテーマです。6月23日の教室での事前学習2時間と合わせ、小学生5年生19人といっしょに、あらためて鳥海山のことや湧泉と湧水について勉強しました。そのときの講義とフィールドワークについての児童からの感想文集です。タイトルに「大江先生」とあるのは、まあ学校の授業なのでやむを得ませんね。実際には「私は先生じゃありません。ちゃんと名前があるので名前で呼んでね」と言っています。

人になにか教えるということは、よく言われることですが、同時に人から学ぶということです。自分が何を知っていて、何を知らないかを痛感させられることです。小学生を対象に、レベルを落とさずかつ相手が理解できるよう講義をし現地説明をするというのはかなり難しいことですが、今回はおおむね及第点だったかと思います。それは感想文が儀礼的形式的お礼ではなく、具体的なことがらを子どもたちがあげ、しかも多様であることです。なかには私のレクチャーのしかたそのものに対する感想もありました。

ときどき小学生や高校生や大人を対象に湧水などについて講義や現地案内をすることがあり、終わってから感想を書いてもらうことがありますが、いまいちうまくいかなかったときは感想も儀礼的でワンパターンであることが多いですね。みんながみんな「今日はお忙しところ私たちのために時間をさいてくださってありがとうございました……またよろしくお願いします」というような類いの感想を書いてきたときはレクチャーがまずかった証拠です。

 

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