1/25000地形図


鳥海山の湧泉・湧水を十数年、個人的に調べていますが、そのデータをまとめるにあたり、国土地理院発行の25000分の1地形図を買い足ししました。地図に湧泉の場所をピンポイントで落とすためです。

それでびっくりしたのが地図の様式が変わっていたことです。写真上は旧来の地図、下が新しい地図ですが、地形表示の範囲がひとまわり大きくなっています。横に約8cm、縦に約5cm拡大しているのです。縮尺はもちろん1/25000と同じなので、天地左右にそれぞれ隣接する地図と重複して印刷してある部分があるということです。旧来の地図は周囲に余白がわりあい多かったのですが、新しい様式ではぎゅうぎゅうに詰め込んである感じですね。

この様式変更は大歓迎です。これまでの地図だとちょうど端の部分が無慈悲にちょんぎれてしまい、連続して地形や道路や河川などを見る場合はほんのわずかな範囲でも必ず隣接の地図を開かないといけませんでした。つながり具合の把握もそうとう程度慣れないととてもやりにくかったのです。机上ならともかく、野外でしかも雨や風のなかで何枚もの地形図を広げるのは実際のところかなりの難儀でした。

地形は短期間でそうそう変わることはありませんが、道路や建物などはしょっちゅう変わりますので、ときどき地形図を買い替える必要があります。ただしその場合でも古い地図は絶対に保管しておくべきです。昔の登山道などはあまり利用されなくなると地図上からもすぐ消えてしまいますから。

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