充電式タッカー

タッカー。ホチキスの親分みたいな機械です。針(ステープル)の大きさはさまざまですが、これは幅10mm、長さ10〜22mmのコの字型の針を打ち込むことができます。マキタのST120Dという機種ですが、通常のタッカーと違うのはエアーや100V交流電源ではなく、充電式バッテリーを装着して駆動すること。後ろに付いている「14.4V」と書いてある黒い四角いものがそれで、マキタの最も汎用性の高いリチウムイオンバッテリーBL1430です。

ドリルや丸ノコ、掃除機、作業灯などと共通のバッテリーなので、いつでも簡単に差し替えして使用できます。すでに充電器とBL1430を使っていれば、使用頻度がよほど高い工具でないかぎり本体のみの購入ですむので、経済的にもとても楽です。当工房の場合、計7種9台の充電式工具を5台のバッテリーで回しています。ここ数年は基本的に一人での作業なので、バッテリー不足を感じることはまったくありません。

タッカーは製品(家具や木製小物など)に使用することはありません。表からは見えないようなところだからといって、ステープルでばんばん止めてあるのは興ざめしますから。長期間の耐久性の点でも不安があります。したがって当工房ではタッカーは作業する上での補助器具=治具などをこしらえるのに用いるだけです。そのぶん出番はぐっと少ないので、エアーホースや電源コードを回すことなくすぐに使える充電式タッカーは便利です。

短所をあえてあげれば、やはり重いこと。電池とモーターが本体組み込みの一体型なので総重量2.2kgと、エアー式の倍ほどの重さがあります。ステープル止めを多用常用してい木工所や家具メーカーなどでは圧倒的にエアー式タッカーであることは納得できます。

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