鳥海山古絵地図

山形県の遊佐町生涯学習センターで6月10〜19日に開催されていた「史跡鳥海山展」ですが、会期が終わり撤収する直前に主な絵地図の写真撮影をさせていただきました。もちろん事前に大物忌神社と町の文化財責任者の承諾を得ての話です。

撮影は例によってヘタレなコンパクトデジカメですが、撮影データをパソコンに取り込んで拡大チェックしてみたところ、なんとか小さな文字まで読み取ることができました。上の写真はそのごく一部ですが、旧蕨岡口の参詣道の一部で褄坂から河原宿あたりまで写っています。鶴間池はこれでは「弦巻池」と表記されています(おそらくその方が正解で、鶴間は当て字でしょう)。この絵地図の製作は慶応4年。ほんとうは頂上などを含むもっと広範囲かつ見栄えのする写真を披露できればいいのですが、「著作権」の関係もあるので、これくらいでご勘弁ください。

まだ詳細をつきあわせてはいないのですが、現在の地形図や登山地図などと照合すると、じつにさまざまな面白い事実が浮かんできます。湧泉・湧水の所在についても興味深いです。また一つの絵として眺めてもたいへん情趣があります。せっかくのこうした「お宝」は埋もれることなく、できれば世間一般に広く認知され活用されるべきでしょう。

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