ごくありふれた野草でも、それが広大な地面一面に生えていればそれはたいへんすばらしい光景となります。これはキク科ニガナ属のジシバリ(地縛り・別名イワニガナ Ixeris stolonifera)です。鳥海山麓の一度畑作で裸地となりその後休耕地となったとおぼしきところに、見渡すかぎりジシバリの黄色い花が陽光に輝いていました。面積としては小学校のグランドの半分近くあると思います。壮観です。
ジシバリは山野の日当りのいいところに生える多年草で、細長い茎が地面を這いところどころ根を下ろして広がっていくので、まるで地面を縛り付けていくようだということから名付けられたようです。それだけ繁殖力も旺盛だということですね。花茎は高さ8〜15cmくらいで短めですが、直径20〜25mmの黄色い頭花を1〜3個付けます。葉は花に比べ小さめなこともあって、いくぶんきらきらする感じの花がよけい目立ちます。
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