クマの糞がいっぱい

遊佐町から受託した鳥海山の湧水や表流水などの調査採取ですが、南西側標高340m付近にある湿原を調べていたら、8.1℃の湧水(ここでは広範囲の浸出水)にくわえ、なんとツキノワグマのたくさんの糞に遭遇しました。岸辺をざっと見渡しただけで十数カ所、しかもまだ真新しい糞です。

多くは半球上に盛り上がっていますが(直径12〜16cm)、なかには肛門の大きさそのままにとぐろを巻いているものも。写真は大きさが分かるように6×10センチほどのコンパスを添えています。付近にはミズナラがたくさん生えておりドングリが落ちています。糞を棒でつついて中を見るとそのドングリを食べたあとのようです。

私はこの数十年、鳥海山には数えきれないほど登っています。クマの糞や足跡や気配などには何度も出会っていますが、クマ自体には出会ったことが一度もありません。今回も姿こそ見ませんでしたが、私一人でしたしこれほど大量の糞を目撃して、さすがに心細くなりました。

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