クリ(栗)の小簞笥ですが、奥行きと高さが約30センチ、幅が36センチくらい。ただし、本体の右側板〜天板〜左側板、抽斗3段の前板はそれぞれ一枚の板から連続して取っているので、木目がとぎれることなくきれいに続いています。天板と側板は前留合9枚組手で接合しています。
黒い把手はシャム柿(メキシコ産のシリコレ)から削りだしたオリジナルなもので、前板の裏からくさびで止めています。ねじ止めなどと違って緩むことはまずありません。
プラスチック製のレターケースを我慢しながら使われていた方からのご注文でしたが、もったいないと仰りつつ喜んで使われていました。急ぎではないのですが、似たような小家具を「あと二つね」とのこと。どの材料で作ろうかなと私自身も楽しみです。
クリは木目がはっきりしていて力強さがあり、個人的にも好きな木ですが、最近は入手がたいへん難しくなってきました。食卓テーブルなどに使える大きさで上物の一枚板ならケヤキよりも高価ですね。
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