テーブルリフターのハイトスケール

当工房では作業台として2トンクラスのテーブルリフターを使用しています。スチールの甲板の大きさ800×1200mm、高さは電動の油圧ポンプで最低300mmから最高1120mmまで無段階に上げ下げできます。重量420kgもあるたいそう頑丈な作りです。新品だと40万以上するものですが、3年前に中古で10万ほどで入手しました。

通常の作業台(テーブル)では高さが一定なので、作業内容によって高すぎたり低すぎたりします。ある程度の工夫はできなくはありませんが、基本的には人間のほうが機械や道具や材料の高さに合わせるしかありません。無理な姿勢はひどく疲れますし、ときに危険でもあります。それがこのテーブルリフター式の作業台であればスイッチ一つでミリ単位で最適な高さにセットすることができます。

ただ作業台の高さを大きく変えるときは、なにかの目安があると使い勝手がよくなります。900mmの高さでの材料加工を終え、次に図面チェックするのに一気に650mmまで下げたいといった場合です。機械自体にはスケールといったようなものはとくに付いていないので、写真のようにベースの鉄枠にコの字型の木枠をかぶせて目盛を入れました。パンタグラフ式のリフターの脚の車輪中心が650に来ていれば、そのときの床から作業台上面までの高さが650mmというわけです。

どちらからでも一目でわかるように左右2カ所にこのハイトスケール(高さ目盛)を付けました。これまではマスキングテープを貼ってマジックインキで数字を記しただけの簡易なものだったので、見にくく、またすぐに破れたりしていましたが、こんどはだいじょうぶです。このぐらいの細工でも2時間近くかかりますので、気持ちにいくらか余裕があるときでないとできないです。

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