コーヒーブレーク 103 「シンメトリー」

 

 

足の指シンメトリーや青き踏む

[あしのゆび しんめとりーや あおきふむ] ずっと前から5本指の靴下をはいている。木工の仕事で工房で作業をする際はかならず木綿の作業用の足袋をはくので、靴下も指付きでないとだめなのである。足袋は素足にはくのが本来かもしれないが、そうそう足袋は洗えないし、冬は寒いしということで、まず指付きの靴下をはいてからさらに足袋をはくのである。/誤解のないようにいえば、足袋を用いているのは「伝統」云々にはまったく無関係。上履きのスニーカーなどでは材料の上にじかに乗ったり、足で材料をはさんでクランプするといったことができないからである。いたって現実的な理由。しかしいまは呉服店や作業用衣料品店でも足袋を置いているところはなくなり、取り寄せするしかなくなった。つまり足袋を使うような職人がほとんどいなくなったし、その利便性を実感したり見聞きする機会がないからだろう。/福助だったかな、足袋のメーカーが柄物・色物の足袋をたくさん売り出したことがあったが、どうも不発に終わったよう。いや、必要なのはそういう「見た目の新規さ」ではないのだが。いわゆる伝統工芸でもそういう勘違いのデザイナーが多くていやになる。

吊り元のはるかなりけりぶらんこ

[つりもとの はるかなりけり ぶらんこ] 散歩のついでにときおり公園のぶらんこに乗ることがある。大人が乗ることを想定していないのか、座板の幅が狭い。乗れないことはないがぜんぜん余裕がなくぴったりの寸法である。これでは体格がもっと大きい人や、太り過ぎの人は乗れないな。それと吊っているチェーンがまったく油気がなくなって、こぐたびにきーきーうるさいことがある。あんまり気になって、むかし脚立とグリースを持っていってきしんでいる箇所に塗ったこともあった。チェーンは新しいぶらんこだとほとんどステンレス製のものになったので、ぶらんこに乗るたびに多少とも手に鉄錆がつくようなことはなくなったのはいいことである。

シーソーの水平にとまり春の夢

[しーそーの すいへいにとまり はるのゆめ] シーソーは設置されていない公園が多くなった。怪我をする子供がたまにいるので、役所などが”予防措置”を取っているからのようである。むろん構造や仕上げで可能なかぎり安全なように作り設置するのは当然であるが、あとはそれこそ保護者と子供の自己責任だと思うが。

 

 写真は多肉植物の一種で、ベンケイソウ科セダム属のヒントニー。刺だらけのように見えるが、やや太めながらもじつはみな柔らかい毛である。栽培はけっこう気難しい。中央部分の小さめの葉5枚の塊で実寸は7mm程度なのでマクロ撮影である。)

 

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