ハッチョウトンボ生息地

鳥海山の南西麓標高210m付近にあるハッチョウトンボ(Nannophya pygmaea)の生息地です。3月13日に撮ったものですが、あたりはまだ1mほどの積雪に覆われているものの、ここは湧水があるのでを水面がのぞいています。

ハッチョウトンボは成虫が直径20mmの一円玉に全身がちょうどぴったり収まるくらいの、日本最小のトンボです。極小でまたきわめて低空でゆっっくりとぶのでそのつもりでよく見ていないと足下にいても気づかないくらいの昆虫です。かつては里山で水深の浅い湿地であればわりあいどこでも見ることができた普通種ですが、そういうところはいちはやく農地開拓や宅地化などで失われてしまい、いまではハッチョウトンボはかなり貴重な生き物になってしまいました。

写真の場所は山麓ながらいくらかの平坦地になっていますが、これはかつて石油を採掘するつもりで均した場所とのこと。石油は結局ものにならないで終わってしまったようですが、その跡地にハッチョウトンボがなぜかすみ着くようになったようです。湧水が一帯から浸出していますが、水量が不足になってきたために今は一部パイプで他から水を引っ張ってきています。

ここは周囲は金網で囲われ、厳重な保護下にあります。

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