スーヤバール

旧のホームページでいちど取り上げた材料ですが(>右のリンク欄で「旧ホームページ」をクリック>「Day Design」の目次>204頁にアクセス)、そのときの材料よりもっとずっとボリュームがあり、「葡萄杢」の感じがよりいっそう分かるかもしれないと思うので、再度取り上げます。

大きさは厚み約80~90mm、径430~470mm。これで重さが16.5kgですから、計算上は比重0.95もあることになります。たしかに実際持ってみると、概観から予想した重さの倍以上はある感じがします。不用意に持つとぎっくり腰のおそれも。それくらいずっしりと重いです。

スーヤバールはThuja burl と書きますので、スーヤ(または、ツヤ)の瘤材ということになりますが、Thujaはヒノキ科のクロベ属の学名ですから、これだけでは種名までは分かりません。材木屋さんの話ではモロッコ産らしいのですが、アフリカ大陸北西部の国に針葉樹というのもちょっと想像がつきません。

スーヤバールは黄褐色の地に濃い斑点がクラスター状に不規則に散らばる様子が珍重されるようです。豹のような紋様でもあり、これは葡萄杢の一種といっていいでしょう。今回の材料は厚みがあり干割れなどもほとんどないので、いろいろなものが作れそうです。

スーヤバール」への2件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA