カエデ杢板 その2

昨日(2/10)に続いてイタヤカエデの杢板で、2枚は共木です。同じ丸太から取れた板ということですね。左が樹皮に近い方の板で、右が芯近くの丸太を二つ割りにした最初の部分の板です。サイズは左が38~43/320~400/1800mm、右が30~40/470~510/1800mm。

全体に左右対称に縮み杢が生じています。いわゆるバイオリン杢というやつですが、高級なバイオリンやギターには通常欧州産のホワイトシカモア(white sycamore 、グレートメープル)が使われます。乾燥が比較的容易で比重は0.54、加工もしやすいといいますから、比重0.67で乾燥・加工が困難なイタヤカエデとはやはりだいぶ異なります。

さてこの材料で面白いのが右の写真です。写真左側の材料の一部のクローズアップですが、まるで水面のさざ波みたいでしょう。縮みとはまた別の紋様で、縮みに直交するような向きに入っています。削り込んだときにどこまでこの紋様があるか心配ですが、非常に変わった杢であることは確かです。

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