ジオパークとは聞き慣れない言葉ですが、案内パンフレットの説明によると「ジオ(地球)の歴史に触れ、大地の恵みとそこに生きる生物の不思議や、人々のくらしの知恵を楽しみながら学べる場所のことです。」とあります。
またパンフのタイトルが「鳥海山・飛島ジオパーク構想」となっているのは。ジオパークとして公的に認定されるように関係市町などが現在活動中で「〜対馬海流と季節風がもたらす大量の降雨・降雪が、水と命を生み出し、鳥海山と飛島の豊富で特色ある生態系や、人々の山岳信仰と歴史文化を育んできたことを学ぶことができるジオパークをつくるための構想です」とうたわれています。
いわば大自然を舞台としたテーマパークのようなものなわけですが、2015年5月現在で全国で36の地域が認定されています。鳥海山&飛島も来年秋の認定を目指して行政と民間がいっしょになって、さまざまな活動を始めているとのこと。
「テーマパーク」である以上、一般の方が興味を示し来訪していただくためには、ある程度の専門知識をもったガイドが必要となります。じつはそのガイドを養成するための講座に私も参加しています(全体で60名弱)。初回は6月28日でしたが、いまのところ10月までに計9回の講義およびフィールドワークが予定されています。火山地質学や水文学、環境学、民族・歴史学などのそれぞれの専門家による講義や現地での説明はたいへんおもしろく刺激的です。同じ景色をみていても、いくらかにせよ専門的な知識を得たうえで眺めると楽しみが倍加します。