5月の連休中に子どもたちと泊まりがけでキャンプに行くつもりでいたのですが、仕事の都合でなかなか日程が決まらないでいるうちに、予定していたメンバーの都合もわるくなってしまい、結局中止に。かわりにせっかくの日曜日ということで、5月3日は自分の子どもといっしょに鳥海山南面にある小ピーク、鳳来山に登ってきました。
予定では上りは湯ノ台口から主稜線伝いに鳳来山、下りは横堂から東側斜面をトラバースする沢追分のコースを考えていたのですが、後者はまだ残雪が多くて夏道が寸断されていたので止めて、往路の往復となりました。何十年ぶりかで南高ヒュッテに入り、昼食休憩に利用させていただきました。
鳳来山は酒田市や遊佐町あたりから鳥海山を眺めた際に、頂上から右にくだるスカイラインの下部にちょっと三角形に小さく見えているピークです。標高は858mで、おそらく戦中戦後にソブ谷地経由で西側斜面から上ってくるルートができるまでは、ずっとスカイラインの主稜線づたいで横堂まで通して行くルートが旧来の本道であったのではないかと思われます。だいぶ薮が繁茂していますが、道型は深く刻まれていましたから。
稜線上の雪はほぼ全部消えており、キクザキイチゲやミヤマスミレ、ツルシキミ、スミレサイシン、エンレイソウ、コミヤマカタバミ、オオカメノキ、オオヤマザクラ、オオバクロモジなどの花が咲いていました。エゾハルゼミの鳴声やウグイスのさえずりも聞こえ、主稜線上〜西斜面のみごとなブナ林を満喫しながらのちょっとしたハイキングです。2枚目の写真で、中央直下にオレンジ色に見えているのは鉄分を多く含む湧水があるためです。