最初におことわりしておきますが、私は鳥類についてはほとんど分かりません。野鳥の場合、肉眼で識別できるほどの距離に近づくことがそもそも困難であることが第一の理由ですが、それなら双眼鏡とハンディな図鑑を携行していればよさそうなものですが、それを実行しないのはやはりそれほど特別には鳥に興味関心がないからでしょうね。
しかし一昨日は工房でコーヒーでも飲もうと思って台所に立ったら、すぐ外の竹やぶのところに見なれない鳥がいました。距離は3mくらいですが、木粉などで汚れたガラスを通して見ているせいか、こちらの存在に気づいていないようす。10分ほど観察していました。全長30cm近く、ハトよりはやや小さいくらいの中型の鳥ですが、頭と胸の羽毛のつんつんした感じがなかなかおもしろいです。左右に跳んで移動しながら地面をつついています。
帰宅してから図鑑とインターネットで調べてみるとヒヨドリのようです。野山の野草にヒヨドリバナやヨツバヒヨドリがあるように名前はよく聞くのですが、ヒヨドリそのものをちゃんと見たのはじつは今回が初めてでした。ヒヨドリは分布がほぼ日本国内に限られる留鳥ですが、国内での遠距離の移動を行うとのこと。「ヒヨドリバナは鳥のヒヨドリが渡ってくる頃に咲くから」との説を半分は裏付けているのかもしれません。
※ 写真はコンデジのデジタルズームで、手持ち、汚れたガラス越しという最悪の条件で撮ったものです。まあ、これが限界ですね。