デンマークはスカーゲン(SKAGEN)社の腕時計です。昨年のクリスマスに子供へのプレゼントにシチズンのレグノというソーラー&電波の腕時計をあげたのですが(→当ブログ2014.12.18)、それをみているうちに私用にすこしドレッシーな感じの時計が欲しくなってきました。
現在、現役で使用中の腕時計は3つあるのですが、どちらもスポーティーまたはアウトドア的なやや無骨な感じのものばかりで、たまにですがあらたまった席で、スーツやブレザーなどを着用したときにぴったり合うような時計は持っていません。値段的にも高価なものはとうてい無理なのですが、そうなると機能的にしっかりしていて、かつデザイン的にいいなと思えるような時計はたいへん限られてきます。
街中の時計店ではしょうがないので、インターネットでさんざん探したのですが、結果としてこのスカーゲンの時計がいちばん気に入りました。秒針も時刻の数字もなく、日付・曜日の表示もありません。これ以上はないというくらいにきわめてシンプルな時計です。ただしよく見ると細部まで精緻に考慮されており、これはデザインワークのお手本といっていいでしょう。
外装はステンレスの鏡面仕上ですが、直径は42mmとやや大ぶりながらも厚さは6mmと薄いので、つけていてもまったく気になりません。ワイシャツの袖口にひっかかることもないです。文字盤(フェイス)は金属のごく細いヘアライン仕上に時刻の黒色のラインが引かれているだけですが、12・6・9時のところは二本線。それで3時のところはSUKAGENというロゴとマークが二本線のかわりに記されていて、たいへん粋です。なるほどこういう手もあったのかと感心します。防水は日常生活防水の3BARでちょっと心配ですが、もろに水に漬けたりしなければ大丈夫でしょう。バンドは薄手の革で、バックルはオーソドックスな尾錠止めです。精度も月間プラスマイナス数秒程度で、実用的にはまったく問題ありません。
たまたま偶然ですが、昨年暮れに妻の母上が急病で亡くなったのですが、その葬式のときの喪服の黒いスーツにちょうどこの時計が役立ってくれました。