カエデの魚鱗杢?

イタヤカエデの盤で、寸法は厚さ130mm、幅242mm、長さ1300mm。写真にはその1/3くらいが写っています。持ち上げて移動しようとすると思わず「よいしょ」と声が出てしまうほど重いです。30kgはありますかね。盤面のとくに木表側一面に細かい凹凸の紋様が散在していますが(写真では縦方向の短い突起)、それとは別に地に菱形の紋様が浮かび出ていますね。肉眼で見るともっとはっきりとそのようすが分かります。

ひょっとするとこれは魚鱗杢の一種かもしれません。菱形の地紋の一個一個の大きさは3cm×10cm前後と大きいので、魚のうろこというにはちょっと大きすぎますが。もっとも正真正銘の、典型的な魚鱗杢というものを私は一度も実見したことはありませんし、図鑑やインターネットで調べてみても、いまいちよく分かりません。玉杢の細かく複雑な感じのものを魚鱗杢と称している例も少なくないようですが、私にはそれらの杢をみてもうろこのイメージはまったくわきません。やはり基本的に菱形の紋様が比較的規則正しく連続してこそ魚鱗ですよね。

おもしろい杢の材料をおりおりに入手するようにしているのですが、実際にそれでなにかを作るという段階にまですすまないことが多いのが悩みです。このイタヤカエデの杢盤にかぎりませんが、当ブログでお披露目する(した)材料でなにかリクエストありましたらよろしくお願いします。

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