5月下旬から庄内町で水回りを中心にリフォーム工事をしているのですが、木工事は今回は主に若い大工さんにやってもらっています。その彼が使っている可搬型電動丸ノコが旧来の径190mmタイプ(7型)ではなく、それより一回り小さい径165mmタイプ(6型)です。見た目にもあきらかにコンパクトで、使いやすそうです。
そのこともあって当工房でも、これまでサブで使用していたかなり古い日立工機の丸ノコのかわりに、 マキタの5732Cという最新型の165mmの丸ノコをメイン機種として導入しました。それが下の写真です。2枚目の写真は、右が現在使用中の190mmタイプ、左が今回の165mmの丸ノコですが、同じマキタの機械ながら一回り小さいことがよくわかります。
スペックとしては単相交流100V、1140W、通電ランプ、刃先LED照明、電子的回転制御、ソフトスタートといったところですが、190mmタイプが重さ3.2kgだったのに対し、こんどの165mmは2.6kgです。約2割減ですが、常時手に持って作業する丸ノコの場合、この違いは大きいです。特筆すべきは、刃が小さくなったにもかかわらず切断可能な材木の厚さは傾斜0で66mm、傾斜45°で46mmと、190mmと変わりません。
刃の直径が小さくなったのに切ることができる大きさが変わらないのは、モーターのドライブシャフトに刃を装着する部分の仕組みがこれまでとは異なるからです。作業能力が同じなのに軽く小さいのであれば、とうぜん誰でもそちらを選ぶと思いますが、実際建築現場では165mm丸ノコのほうが主流になりつつあるようです。カタログのラインナップをみても、190mmは機種も少なくすっかり傍流扱いになっています。
なお写真でノコ刃が真っ黒なのはテフロンのコーティングが施されているからで、レーザーによるスリット加工といい、これまた今ではごく普通といっていい刃物になってきています。ただし今回は「ノコ刃なし」で機械本体を購入したので、刃は別個に他のメーカーのものを選んで付けています。
※ 上記の黒いテフロンコーティングのノコ刃ですが、しばらく使ってみたところうたい文句ほどの性能はありませんでした。切れ味と精度がいまいち。それでマキタの標準・純正品であるダブルスリットというノコ刃に交換したところ、そちらのほうがずっといいです。写真で径190mmの丸ノコに装着しているのも同じダブルスリットという刃です。だてに純正品ではありませんでした。(2014.9.11)