3〜5月の胴腹ノ滝

 

仕事の都合や天気の関係で回数は少なくなってしまいましたが、3月以降も胴腹ノ滝の湧水等の調査と水汲みに行ってます。3月は10日・22日の2回、4月は7日・19日の2回、5月は2日・15日・27日の3回です。

以下にそれぞれの日の計測温度をあげてみます。単位は℃です。このブログのソフトでは数字の羅列は難しいようなので、手書きであらわしたものを写真に撮って掲載しました。

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いかがでしょうか。滝の湧水の温度は5月末頃になっても0.2℃くらいしか高くなっていないのに、すぐ近くの表流水はみごとなくらいに温度がきれいに上昇しています。気温のほうは日によって変動はあるものの、基本的にはとうぜんかもしれませんがあがってきています。

ただ、以前にも指摘しましたが、「湧水は冷たい」という一般的なイメージはじつはあくまでも相対的な話であって、湧水よりも気温のほうが高い場合は湧水が冷たく感じられるということであるにすぎません。逆に湧水よりも気温が低い場合は湧水は暖かく感じられるわけです。上の一覧の数字でいうと、4月19日以降、5月になるすこし前あたりにそのターニングポイントがあったと推測できます。そのため、流水の多くが雨水でありかつ地形の関係で湧水の影響をあまり受けない鳥居の前の空気に比べ、胴腹ノ滝の直近の空気は豊富な湧水によって暖められたり冷やされたりします。そうしたことも数字の変化に如実に現れていますね。ただし風がある場合は空気の層が乱れるので、単純な相関関係ではありません。

胴腹ノ滝の湧水の量的変化については、私が観測したかぎりでは3月10日の水量はその前に観測した2月28日より多く、その後もずっと一貫して水量は増えてきています。2月28日より以前では2月19日と2月8日ですが、写真で比較すると19日がいちばん少なく見えます。まだ厳寒期で、低山域でもまだ雪解けにははやい時期ということで、納得するものがあります。

下の写真は5月27日の午前9時頃のものですが、かなりの湧水量であることは一目で明らかですね。手前の赤い花はヤマツツジです。

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