古材の洗浄
昨日記事にあげたお客様の古材ですが、天気がいいのを見計らって洗浄しました。リールホースのヘッドをストレートにしてくぼみやひび割れ等の中を、それからシャワーにして全体を濡らしつつデッキブラシでごしごしこすります。長年のすすとほこり、それから解体時の土壁でしょうかこびりついた泥もきれいに落としました。こうしておかないと折れた釘などの異物もみつけにくいですし、製材するときに鋸刃も痛んでしまいます。
1枚目の写真は汚れを落としてみるとクリなような気がしますが、表面がかなり荒れているので、乾いてからちょっと鉋で削ってみないとはっきりはわかりません。幅45cmくらい長さ2mほどの板です。2枚目の写真は6本の角材と2枚の板をすべて洗い終えて乾かしているところです。
この古材を当初はお客様自身が、トラックをレンタルして当工房まで運ばれる予定でいたのですが、あいにく適当なトラックがないということで運送屋さんに依頼となりました。たまたまその伝票も材木に貼ってあったのですが、自分で運ぶよりはるかに安上がりですね。大きな運送会社のターミナル間は大型トラックで、小口の集配はそれぞれ地元の中小の運送屋さんの普通トラックで行っているようですが、なんだか気の毒になるくらいの金額です。ずっと以前は材木の遠距離輸送を頼むとびっくりするくらい高くて、そのためある程度まとまった量であれば自分で運搬したほうが安上がりだったのですが、いまはすっかり逆転してしまいました。
ご注文の家具も完成したものを以前は自分で箱トラックをレンタルしてお客様のところに届けていましたが、通常の大きさで1点2点なら、梱包を含めて一括で運送屋さんに頼んだほうがずっと早くて安いです。本来ならあいさつと「営業」をかねて製作者が伺ったほうがいいのかもしれませんが、半日程度で行き来ができる距離以内でなければ採算的にきびしいのが現実です。