新入りのバンドソー(帯鋸)です。上が表側で、下が裏側からみたところ。これまで使用していた中古のバンドソーがあまり調子がよくないことと、お客様からの注文の仕事で背が300mmくらいある木材をそれで板や角材に製材するには無理があるため、やむなく新調しました。お客様にもそのような事情もあって新しくするということで、導入費用の一部を負担していただくことで合意いただきました。まことにありがたいことです。非可搬型の大型木工機械の導入は10年ぶりくらいですが、上記のような理由なり経緯がないと不可能なことです。
新しいバンドソーは米国製のスポークシェイブ(Spoke Shave)というブランドのものでホイール径15インチ(約380mm)、最大挽割高さは330mm、装着鋸刃幅6〜25×長さ3340mm、モーターは単相200Vで3馬力あります。モーターに余裕があるので運転音も静かですね。
下の写真は操作部分のアップですが、しっかりした使いやすい定規、刃を上下ともに各3個のベアリングでぶれを押さえる仕組み、ONスイッチを押しただけではモーターが動かないようになっていること、定盤の急な動きをエアスプリングで抑制する構造など、必ずしもこの種の機械に手慣れたプロでなくとも大丈夫なように使い勝手や安全性にかなり配慮されていることがわかります。製造は中国のようですが、国産のバンドソーにくらべればものの割にはずいぶんお買い得と思います。
ただ主に欧米人をユーザーに想定しているせいでしょうか、定盤がかなり高い位置にあります。機械を床に固定するならそれでもまあいいと思いますが、長尺材を挽き割るなどする場合は機械本体を移動する必要があります。そのためにキャスター付きで懸架式の頑丈な架台を鉄工所で作ってもらいました。これで床面から3cmほどの高さに機械の下端を押さえることができました。やや大きめにしたので地震で倒れる心配も少ないと思います。