玄関のオオバクロモジ
自宅の玄関に生けたオオバクロモジ。夜だったのでライトの光で壁に影が映っていますが、淡黄緑色の花と透けるように薄い若葉がとてもさわやかな雰囲気です。壁は石灰ベースの材料をコテ塗りしたもの、棚板はオニグルミの無垢板でオイルフィニッシュです。どちらも艶のないマットな肌合いなので、照明器具の光や外光がやわらかく反射します。
オオバクロモジは漢字で書くと「大葉黒文字」で、同じ仲間で太平洋側に生えているクロモジにくらべると葉が大きめであることに由来します。他にもオオヤマザクラであるとかオオミスミソウなど、日本海側の多雪地の植物は葉や花などがわりあい大きい傾向があり、これを「日本海要素」と呼んでいます。動物でも寒い所に棲むものは体が大きいことが少なくないので、それと同じようなものかもしれません。