※※ タイトルの入力が先日来うまくいかないので(ブログソフトのバグ?)、とうぶんの間「タイトルなし」とし、本文冒頭に見出しをすこし大きく付けることで代用とします。
コーナークランプ
額縁や小箱などを組み立てるときに重宝する治具です。パーツの角々で押さえるので一般にコーナークランプと呼ばれていますが、絵や写真などを入れる額縁=フレームを組み立てるのに多用されることからフレームクランプともいいます。
ゼンマイのような薄い鉄のベルトで締める方式や、全ネジを切った長い鉄丸棒で締めるといったコーナークランプは私も持っているのですが、いずれも一長一短であまり使い勝手はよくありません。値もけっこう張りますし。それで悩んでいたときに、何年か前に愛知県半田市で手作り家具工房を営んでいる工房齋(いつき)の齋田さんのブログに、紐できゅっと締めるだけというクランプが紹介されていました。見た目はチープとも言えなくはないですが、実際には非常にすぐれものだとのこと。それで私は「どこで売っているのか、私も欲しいので教えてほしい」旨の問い合わせをしたところ、前は東急ハンズで売っていたが、今は扱っていないとのこと。
がっかりしてそのときは諦めてしまったわけですが、つい最近になって再び齋田さんがブログでこのコーナークランプを取り上げたところ、なんと読者の方(acantthogobiusさん)が即座に今でも販売しているところを見つけてくださいました。画像検索とかされたんでしょうかね。それはイギリスのアクスミンスター( AXMINSTER)というところで、木工関係の道具や機械をインターネット販売しているようです。
「これはありがたい」と思ってはみたものの、私は海外の通販はいちども利用したことがないのでちょっと心配。それで齋田さんに仲介の労を取っていただき、また他の木工家にも声をかけてまとめて購入してもらったというわけです。ふつうの大きさの額縁ならひとつで間に合うようですが、背のある箱の組み立てなどには2、3個必要かと考え、合計8個私は注文しました。
写真の左の黄色いパッケージをみると、スウェーデンのNOBEXというところがメーカーらしいです。使い方はパッケージにもあるように、角度可変のコーナー用のプラスチックの押さえに2.5mmの太さのナイロン製の真田紐を通して、一カ所でぎゅっと引っ張るだけです。超簡単! 私は開封しただけでまだ実際には使っていませんが、非常に理にかなった作りで、齋田さんたちが言われるようにきっと具合がいいと思います。値段はあえて伏せておきますが、額縁の組立等に悩んでいるプロの木工家であれば絶対お買い得であることはまちがいないでしょう。