月別アーカイブ: 4月 2013

栄枯盛衰

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自宅にわりあい近い所にTDK(株)の国内製造子会社であるTDK庄内の大きな工場があったのですが、昨夏から解体工事をしています。

TDKは電子部品製造の大手で、ハードディスクドライブの磁気ヘッドやセラミックコンデンサー、磁性材フェライトなどのトップまたは主要メーカーです。TDK庄内は約36年前に水田を埋め立てて当地でも操業を始めたのですが、地元では有数のその大きな工場もついに幕を閉じてしまいました。水田は父の友人だった農家の所有で、長い間TDK庄内に賃貸ししていたように聞いていましたので(正確には分かりませんが)、感慨深いものがあります。

まったくの更地にしてしまうようですが、ふたたび水田にもどることも、他の企業・工場が進出することもおそらくないでしょう。諸行無常、栄枯盛衰ですね。写真は工場敷地の南西角から眺めた工場跡地で、地下の配管を含め金属やプラスチック類などはみなすでに撤去され、コンクリートなどの瓦礫がところどころに山となって積み上げられているところです(背景はまだまだ深く雪をかぶった鳥海山)。

 

残雪道

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胴腹ノ滝に向かう歩道ですが、残雪がまだ50cm前後残っています。木製の鳥居で、周囲の植林されたスギと同色のため写真ではわかりにくいのですが、中央上のほうに鳥居が見えています。鳥居のところで地形的には小さな尾根の上にあがりますが、そのあたりから胴腹ノ滝が眼前に見えます。

車道すぐ脇の駐車場から滝まではおよそ150mほどあるのですが、冬の間も滝の観賞や湧水を汲みに来る人が絶えません。そのため降雪が踏みしめられて雪の密度が高くなって溶けにくいせいでしょう、幅40cm程度の幅だけ今は逆に小高くなっています。

鳥居の前の渓流をわたる小橋の前後はいくらか坂道になっていますが、そこでは雪が階段状にステップが切られていますし、さらにおそらく誰かが意図的にだと思いますが、滑りにくいよいうにスギの枯葉枯枝が敷かれています。人が雪の上を歩いて自然に道ができるだけでなく、人為的に手入れもされているわけで、それなしに道が道であり続けることはできません。

さて胴腹ノ滝ですが、2月16日まではずっと減少していた水量が3月9日には増加に転じています。その後3月20日はさらに増えましたが、3月30日は逆に20日に比べると若干減っています。湧水温及び気温は、3月9日が右・左ともに8.4℃、気温マイナス1.1℃ 。3月20日が右8.8℃、左8.6℃、気温5.6℃ 。3月30日が右8.8℃、左8.6℃、気温2.1℃ でした。1月2月はずっと8.3〜8.4℃だったので、3月後半くらいから急に温度が上がってきたことが分かります。