写真は11月25日の胴腹ノ滝です。もうすっかり晩秋の装いになってしまいました。しかし雨の日が多かったためか水量は増えており、9月上旬くらいとほぼ同様の水準にもどってしまっています。標高250mほどのこのあたりは、雪はときおり降るもののまだ根雪になることはありません。雪に完全に閉ざされるようになってしまえば地下水への新たな供給がほとんど無くなって、滝の湧出量も目に見えて減るでしょう。
さて11月は8日、16日、25日と3回、胴腹ノ滝に計測と水汲みに行っていますが、その際の水温および気温は以下のとおり(単位℃)。
胴腹ノ滝の右側(湧水) 8.6 8.6 8.8
胴腹ノ滝の左側(湧水) 8.6 8.6 8.7
鳥居の前の表流水 10.1 8.4 8.2
胴腹ノ滝の前の気温 9.4 5.3 8.8
鳥居の前の気温 9.8 4.6 9.5
下のほうの気温に注目していただきたいのですが、鳥居の前と胴腹ノ滝の前とでは0.4〜0.7℃の差があります。体感的にも毎回はっきり違いを感じることができます。滝の豊富な湧水によってあたりの空気が冷やされ、あるいは暖められていることがよく分かります。もちろん風の強いときは空気が撹乱されるのでその差は小さくなりますが。