キハダのキルテッド+スポルト

先日、某材木屋さんの倉庫でとんでもなく変わった杢の板を見つけました。基本的にはキハダ(黄檗)のキルテッド(しわ杢)なのですが、半分くらいにさらに黒い筋が加わっています。筋は年輪にそって入ってるようなので、黒柿の黒い斑紋とは趣が異なりますが、まるでゼブラウッドみたいです。いやゼブラ以上にはっきりくっきりした縞模様。これはキハダの「キルテッド+スポルト」という二重の変わり杢で、私は初めて見ましたし、これまで話にきいたこともありません。驚きました。

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なんでも立ち枯れ状態のキハダの大木だったらしく、雨風に打たれて導管にバクテリアかなにかが入り込んだのかもしれません。そのままずっと放っておけばおそらく腐ってしまったのでしょうが、さいわいぐずぐずになる前に人の手で伐採され製材されて板材として商品化されたというわけです。

じつはその日は大工仕事に使う材木を注文しそれを取りに行ったのですが、ついでにと見せてもらった倉庫の片隅に数枚立てかけてありました。値段的にも私の感覚ではお買い得(=もののわりには安い)と思われたので、建築材の支払の後に財布に残っていたお金で買ってしまいました。こういう超変わり杢の木材はまったく一期一会で、この機会をのがしたらもう二度と出会うことはないでしょうし、仮にあったとしてもこんどは私が買えるような値段ではおそらくないと思います。

材料の大きさは厚さが45mm、幅は約400mmの二股、長さは約1.5mです。サイズがあるので、全体像だけでなくとくにおもしろい部分のアップも披露しましょう。

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