写真は別々の日に撮ったものなので色あいがずいぶんことなりますが、淡紅紫色の花が一方の側だけに片寄って咲くナギナタコウジュの特徴はおわかりいただけると思います。
ナギナタコウジュ(薙刀香蕾)はシソ科ナギナタコウジュ属の一年草で、名前はやや反り気味に片寄って咲く花のようすが薙刀のようだからとか(Elsholtzia ciliata)。花は枝先につき花穂の長さ4〜9cmくらい。茎は四角形で有毛。葉は対生で長さ3〜9cm幅1〜5cmの卵形から狭卵形。全草に強い香りがあり、漢方では利尿薬に用いられます。
山野の道ばたや林縁などにそって生えていることが多くふつうに見られる植物ですが、たいへん特徴のある花にもかかわらず一般的にはあまり知られていない、関心がもたれないように思います。残念なことです。