自宅の庭に薄紫色をした小さな花が点々と咲いています。トキワハゼ(常磐はぜ)といってゴマノハグサ科サギゴケ属、唇弁花の花の大きさ長さ10mm余、幅7mmほどの多年草です。上の写真の場合でも右端から左端までで5cmくらいしかありません(Mazus pumilus)。
あまり小さく背丈が低いのでうっかりすると踏んづけてしまいそうですが、庭の草取りをするときに意識的にこの植物は残すようにしたので、最近は個体数が徐々に増えてきています。小さくて目立たない花ですが、よく見るととても味わいがあります。花期は春から秋まで(4〜10月)と長く、いつも咲いているような感じなので、それが名前の由来になっています。
よく似た花にムラサキサギゴケがありますが、そちらは匍匐枝をさかんに出して広がることや、花色が紅紫色であること、花期が春(4〜5月)であることなどの違いがあります。ではなぜサギなのかというと、まれに白花のものがありそれが サギの頭部を連想させることから付いたようです。元々はその白い花が咲くものをサギゴケと呼んだらしいのですが、むしろそれよりはずっと普通に見られるトキワハゼのほぼ白色花の個体のほうがサギゴケにふさわしいイメージがあります。なんだかこんがらがるような話ですね。