テムレス

手が蒸れにくいから「テムレス」というじつに分かりやすいというか安易というか。一昨日(1/8)に続いて作業用手袋の話です。メーカーはやはりショーワグローブで、最近マイナーチェンジした製品だと思います。全体が「裏布+発砲ウレタン層+防水ウレタン層」の三層構造になっていて、湿気は通すけれど水は通さないという透湿&防水性の特殊な素材でできています。透湿防水素材といえばゴアテックスやシンパテックスが有名ですが、まあそれと似たようなものかもしれません(値段はぜんぜん違いますが)。数値的には透湿度1157g/m2・24hrと表示されていました。

いわゆるゴム手としては薄く軽く、最初手にはめた感じではひ弱そうで不安になりますが、実際使ってみるとけっこう丈夫です。柔らかめの素材なので、外圧をうまくいなす感じでしょうか。冬でもごわごわしません。先のほう半分くらいには滑り止め加工もほどこされていますし(写真の色の薄い部分)、油分や洗剤などへの耐性も高いので、いろいろな水仕事や汚れ仕事に向いていると思います。細かい作業にも対応できました。ただし高濃度の薬品や溶剤には向いていません。揮発性ガスにも要注意です。

従来のゴム手だと外からの濡れの心配はないものの、長時間の使用や暑い時期などは自分の汗で中がぐっしょりになってしまいます。嫌なにおいもしてきます。冬は一度湿っぽくなった手袋は、次に使うときはたえがたいほどの冷たさの「氷の手袋」と化してしまいます。このテムレスの場合、それらの不快感が激減します。値段は600円弱くらい。私は用途によってLLとLとを使い分けています。

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