5月5日に登った経ケ蔵山(474m)の続きです。登山道にそってじつにたくさんの花が咲いていましたが、登山口から登り始めはまずキバナイカリソウがあっちにもこっちにも。葉も花の形もユニークです。ついでミヤマスミレやナガハシスミレ、スミレサイシンなどのスミレの仲間の群落がずっと続きます(下の写真も同順)。ただしミヤマスミレとしたものがほんとうにそれかどうか自信はありませんし、もっと多くの、少なくともあと数種類のスミレが咲いていたかもしれません。わが国には60種ほどのスミレがあり、よく似たものがあるだけでなく交雑種や変異も多く、素人では見分けがつきません。
中腹を過ぎたあたりからはオオミスミソウがちらほら出てきます。オオミスミソウはニリンソウやキクザキイチゲなどと同じくキンポウゲの仲間ですが、別名ユキワリソウとも呼ばれ、旧平田町の「町の花」に指定されています。花の色はさまざまで、写真の白と淡紅色縁取白のほかに、全体が淡紅色のもの、淡紫青色、淡紫紅色のものなどを見かけました。昔はもっとたくさん自生していたようですが、残念なことに盗掘されてかなり減ってしまったようです。