新緑の経ケ蔵山 1

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昨日ちょうど2年ぶりに平田町(現酒田市)の東部、出羽山地の前縁に位置する経ケ蔵山(標高474m)に南西側の円能寺口から登ってきました。前回は小さな子ども連れでしたが、今回は単独行なのでまったくのマイペースでのんびり登ることができました。

経ケ蔵山は高さはたいしたことはありませんが急峻な山で眺望にすぐれ、たくさんの花を愛でることができます。雪国なので雪解けとともにじつに多くの種類の草木が先を争うようにいっせいに開花。目についた主な草本の花をあげるとミヤマスミレ、ナガハシスミレ、スミレサイシン、キバナイカリソウ、コンロンソウ、ミツバツチグリ、ヒトリシズカ、イワウチワ、オオミスミソウ、ニリンソウ、キケマンなどです。キクザキイチゲと ショウジョウバカマはもうだいたい花期は終わりですが、反対にユキザサやミヤマナルコユリなどはこれからのようです(樹木もいろいろ咲いていましたが、草本とちがって私はあまり識別できないので割愛します)。

1枚目の写真は麓の円能寺の集落から眺めた経ケ蔵山です。右端の、主稜線までいくつものピラミッドを積み重ねたようなところが登行路です。ずっと尾根伝いに行くので道は分かりやすく整備もされているのですが、傾斜はかなりあります。標準時間は登山口から頂上まで80分とか。その頂上は写真右側の三角のピークですが、そこから左側にえんえんと画面左端まで長く続いているなだらかな尾根が、北側の十二ノ滝からのコースの上部にあたります。道の両側はずっと急崖が連続しますがブナ等の樹木がしっかりと生えているので、怖くなく歩くことができます。

今回いちばん驚いたのはこの主稜線上にほぼ途切れることなく咲くイワウチワです。頂上手前からその姿が見えていたのですが、もしやと思って十二ノ滝のコースを主稜の肩のところまで往復してみました、大正解でしたね。盛りはもう過ぎた感じですが、これくらいみごとなイワウチワの群落はめったにありません(写真に撮るとそのすごさが半減しますが)。下の1枚目がイワウチワのアップで、淡紅色のひらひらとフリルのついた花と、名前の由来である艶々した丸い葉がわかります。2枚目はその群落ですが、これでもその箇所の群落の三分の一くらいでしょうか。

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