道路などに積もった雪はまめに除去しないとたいへんです。車のタイヤで無造作に踏み固めてしまったり、いちど気温がゆるんで半分溶けたものがまた寒波再来で凍結すると、圧雪というよりはほとんど氷と化してしまい始末に負えません。そうなるとスコップでつついたりしたくらいではとれないので、連日の新雪の除去に手を奪われてしまい、放置された氷雪でしだいに道路の中ほどや駐車スペースのあたりが20〜30cmくらいも高くなってしまうことがあります。
この状態で急に温かい日が続くと、ぐずぐずになった雪で車はハンドルをとられてしまいかなり危険ですし、くぼみにはまってまったく動けなくなってしまうこともあります。まあ雪国の人はおなじみの光景ですね。
そういうときに強力な助っ人になるのが電動ハンマー。スコップでは無理な硬い氷もなんなく砕いてしまいます。写真の電動ハンマーは当工房で使用しているマキタのHM0871Cという機種ですが、本体の重さが5.3kgあり、毎分1100〜2650回の打撃を行います。電流は13Aで消費電力は1100w。最新型の機種なので作業者の身体によけいな振動が伝わらないような工夫が随所にほどこされています。ボディにAVTと書いてあるのはアンチ-バイブレーション-テクノロジーの頭文字でしょうかね。
基本的には舗装道路の上に固着した氷雪をはがすようにして除去するのですが、その際に舗装面を傷つけないように先端工具には先が錐状に尖った「ポイント」ではなくタイルはがし用の平たい「チゼル(ノミ)」を装着しています。安いとはいえない機械ですが(税抜定価57000円)、手道具手作業で除雪する場合の困難と重労働を考えればじゅうぶん元は取れます。