登山道とはいえどすべて誰かがはっきりとした意思をもって最初に切り開き、その後もずっと誰かしらが維持管理してきたからこそ、いま現在もそれは道として存在します。道は「自然に」道になるのではありません。とりわけ森林限界以下の中・低山地の場合、人が歩かなくなれば、もしくは誰かが刈り払いや補修などをしなくなれば、たちまち薮化してしまい、ほどなく廃道になってしまいます。
そうした背景を抜きにしても、山中の樹木に囲まれた細い道は、私にはたいへん惹かれるものがあります。ことに自然林のなかをすこし曲がりくねりながら遠くへとのびている道は、なぜか夢や郷愁をさそうものがあります。
鳥海山などに登っていて、ああいい道だなあと感じたときは、その余裕があればですができるだけ写真を撮るようにしています。その中からいくつかピックアップしました。1枚目と4枚目が出羽山地(出羽丘陵)、その他は鳥海山です。季節は5月〜11月。
「山道」への2件のフィードバック