言わずと知れた(?)iPhone 4S(アイフォーン4S)です。多機能携帯電話、スマートフォンの代名詞ともいえる米国アップル社の携帯電話ですが、じつにもってすばらしいです。
これまで3年間あまり使用していたのはやはりアップルのiPhone ですが、3Gという2代目のもの。したがってその後に出た3GS>4>4Sということで、3周遅れでようやくトップに追いついたかっこうになりました。年内には次のモデル=iPhone 5が出るというウワサもあるのですが、それはそのときにあらためて考えましょう。
数日前に交換したばかりでまだよく分かっていないところが多々あるのですが、間に3GSと4の二つのモデルが入っているせいか、その進化にはたいへん驚きました。まず液晶が非常に精細できれいです。じっと目をこらしてもピクセルが分からないくらいで、3Gとの差は歴然としています。とくに小さな文字は輪郭がにじまずくっきりしているので読みやすいです。ほとんど印刷物なみ。それからタッチスクリーンの反応がじつに適格ですばやくなめらか。まずねらいを外すことはありません。前機種でもとくに大きな不満はありませんでしたが、今回はそのスムースさの度合いが一段と向上しています。搭載カメラも画素数が8メガと上がり機能もずっとよくなったので、このiPhone 4Sがあればコンパクトデジタルカメラならなくてもいいかもしれません。
機能面の改良や向上もさることながら、なんといってもデザインがいい。全体的なバランスもいいですし、ほんとうに微細なところまでこれ以上はないだろうなと感嘆するほど煮詰められています。それでいて、非常によくできたデザインワークがたいていそうであるように、結果としてはそうした苦労の跡をみじんも感じさせないクールなたたずまい。私も木工人の一人として木製品のデザインを考え自ら製作しているわけですが、このiPhone 4Sのデザインはとても刺激的であり示唆に富んでいます。
携帯電話としての用が足りるだけでいいのであれば、スマートフォンでなくとも充分で、むしろ機能を徹底的に絞り込んだ「らくらくほん」みたいなもののほうが実用的ではあるでしょうね。お金もあまりかかりませんし。それに比べこのiPhoneをはじめスマートフォンは毎月の基本料&使用料がけっこうかかります。それが負担ではないといえばウソになりますが、しかしこのiPhone 4Sの外観およびインターフェースのデザインのすばらしさを一度体験してしまうと、他の携帯電話はまったく色あせてみえます。