上の写真は遊佐町小原田地区から眺めた鳥海山です。山の中腹以上はまだ完全に冬山ですが、低山域や麓・平地は急速に春めいてきました。水田の雪もだいぶ溶けてきて畦道などが顔をのぞかせています。萌え出した草の芽を白鳥がつばんでいたりします。撮影は3月8日の午前10時すぎ。
さて下の写真はその鳥海山の左側の一部をアップしたものですが、スカイラインのいちばん左の真っ白の三角形が観音森(685m)、中央の白い小さな平坦部分が猿穴(763m)、そしていちばん右端の水平に近い台地状の部分が大平(おおだいら、約1000m)です。その左にほんの少しだけ白く見えている緩傾斜地は、地図の標高点906m付近の北大平。当ブログの3月5日「観音森登頂」で紹介したように、観音森は溶岩ドーム、猿穴と大平・北大平は噴火口跡です。大平のすぐ右側の急斜面が伝石坂(つたいしざか)ですね。
山に実際に登ればもちろんそれは美しく楽しいことがたくさんありますが、自分が登ったことのある山をあらためて下から眺めて「あれは○○、その向こうは□□」と再確認していくのもたいへん魅惑的であると思っています。ことに鳥海山のような火山の場合は、そうすることで大地の活動のようすをまざまざと想像することができますから。