酒田市の方からご注文いただいた胡桃(オニグルミ)の大きな盆です。和室の床の間を改装した展示空間に、サイズの小さな美術品等を飾る場合の台・ステージとして使います。
厚さ34mm、奥行(材料的には幅)360mm、幅(材料的には長さ)703mmあります。もちろん一枚板で、クルミの中でもとくに色合いや木目の美しい材料を厳選しています。お客様に納品して、実際に試験的にこの盆の上に陶磁器やガラス器、木製ふた物などを置いて飾ってみましたが、とてもよく映えました。絵画における額縁のようなものですね。
床の間の飾り台としてはふつう、短い足がついた黒漆塗の平滑な台や紫檀などの唐木の台が使われることが多く、むろんそれも悪くはないのですがあまりにも常套的すぎるので、私からの提案もありこのような飾り台となったものです。伝統的な床の間そのものではないということもありますが、このような「常識はずれ」の提案を受け入れ喜んでいただけるお客さまがいらっしゃることはとてもありがたいことです。