先週の金曜日9日くらいから気になっていたのですが、日向川本流がかなり濁っています。すでに10日くらい経っていますが、いっこうに収まる気配がありません。
最初は冬期間によくある土木工事のせいかと思ったのですが、それならもっと黄土色〜茶色の水なはずですし、濃度も日時によってかなり変化するはずです。結局現時点(12月18日朝現在)で分かったのは、日向川本流の山間部上流にあたる鹿ノ俣川流域で地面の崩壊があり、何かが沢に流出しているらしいということです。標高800m付近にある鶴間池近くの崖が崩壊しているという話もありますが、また聞きですし、真偽を確認できていません。
きのう昼過ぎに、日向川沿いでもっとも上流に位置する升田・貝沢集落まで足を運び、かいざわ橋で写真を撮ってきました。上が上流方向、下が下流方向です。たしかにお風呂にバスクリンを溶かしたような色合いの白濁した流れで、なんとも異様な光景です。断言はできませんが、土砂の流入ではなく火山性の物質(硫化物など)が流れ込んでいるのかもしれません。下流の尻地・六ツ新田ではすでにサケの遡上が途絶えてしまったそうですし、アユやカジカといった他の魚も壊滅的打撃を受けている可能性があります。
もしほんとうに鶴間池か、さらにもっと上流部で崖または山体の崩壊があり、なにかが流れ出しているとすれば現地に行って確認したいところですが、すでに滝ノ小屋への道路は完全に雪に埋もれてしまっています。行くとすれば標高500mほどの大台野の集落から長時間の雪上歩行を余儀なくされるでしょう。さて、どうするか。