釣舟草

 

いま山野でとても目立つのがこのツリフネソウ(釣舟草 Impatiens  textori)です。ツリフネソウ科ツリフネソウ属の1年草。日当りのいい湿ったところに群生していることが多いです。草丈は50〜80cmくらい。

じつに変わった形の花で、細い花柄の先にぶら下がるようにして長さ3〜4cmほどの花が咲きますが、なぜこれを釣舟草と呼ぶのかと思い、あらためて植物図鑑をひもといてみたところ、「つるして使う釣舟という花器にたとえたもの」と説明してあるものがありました。「花を舟に、花柄を釣り糸にみたてた」と説明する図鑑もありましたが、これははちょっと苦しいです。花色は紅紫色から淡紅色がふつうですが、たまに白色のものもあります。

2枚目の写真をみるとよく分かりますが、花の後ろ(左側)のほうがくるんとしていますね。この部分を距(きょ)といいますが、これが渦巻き状になっているのが特徴です。ツリフネソウの近似種にキツリフネ(Impatiens  noli-tangere)がありますが、こちらは距は下に向いているだけで、巻いていません。→3枚目の写真

 

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