ここ数年来、工房と自宅で使用している掃除機は充電式です。現在使っている機種はマキタのCL140FDとCL141FDの2機種。電池はリチウムイオンの14.4V3.0Ah(BL1430)のものですが、丸ノコやドリル、インパクトドライバーなどと共用のバッテリーとして使い回しが可能で、その汎用充電器で約22分で満充電ができます。
工房では交流電源100Vの小型集塵機や200Vの大型集塵機も使っていますが、自宅ではいまはこの充電式の掃除機だけです。吸込力は落ちますが、通常の細かいほこりやゴミを掃除するにはじゅうぶん間に合うくらいの力があります。充電式のいいところはなんといっても手軽&気軽に掃除ができることで、それは圧倒的に軽いことと電源コードのわずらわしさ(脱着やひきずり、ひっかかり)がないことです。とくに階段や車の中の掃除、または現場仕事でのちょっとした掃除にはもってこいです。あっ、それからスイッチオンでLEDの明かりが点くのもとても助かります。
マキタの充電式掃除機には電池が本体内蔵式のものや、専用電池式のもの、また電圧も7.2~18Vのものまでたくさんの機種がそろっていますが、やはり実際に使用してみると14.4Vの汎用バッテリー差込タイプのものがいちばん使い勝手&コストパフォーマンスがいいと思います。掃除途中で力が弱くなったら他の充電池と差し替えればいいので作業が中断しません。
リチウムイオンの充電池は、以前のニッケルカドミウムやニッケル水素タイプの充電池とちがって自然放電が非常にすくなく、またメモリー効果がないので継ぎ足し充電をしても電池がへたりません(充電は1000回くらいは可能なようです)。つまりいつでもフルパワーに近い状態で掃除ができるということです。
この充電式掃除機ですが、むろん短所(?)もあります。直流14.4Vのモーターで回ることやボディを軽小にするために防音措置がそれほどされていないので、コード付きの掃除機=交流100Vのモーターで回る掃除機に比べると音はちょっと大きいです。CL141FD(最新式はCL142FD)は強弱を切り替えることができますが、それでも夜中に使用するのはきびしいかもしれません。それから吸引力も100Vのに比べると弱い。小石やコインを吸い込むなんてことはできません。もっともふつうの掃除機でも大きなゴミや重さのあるゴミは、いきなり掃除機を使わずにほうきとちりとりで除去してから掃除機を使うというのが鉄則ですが。
あと価格的にも本体+充電池2個+充電器のセットだと定価で35000円前後します(通販をうまく利用すれば25000円くらいか)。当工房の場合はすでに共用の充電池をいくつも使用していたので、本体のみの購入ですみましたが、そうでない場合は一式そろえないといけないのでけっして「格安」とはいえません。
じつを言うと何年か前まではダイソンのサイクロン式掃除機にあこがれていたのです。性能もあるがめちゃくちゃかっこがいい! しかしこの充電式掃除機を使うようになってからはその欲望はきれいさっぱり消えてしまいました。いま欲しいのは、ちゃんとしたほうきですね。ホームセンターで1500円くらいで売っているようなちゃちなほうきではないやつです。