史跡鳥海山展

山形県遊佐町(ゆざまち)の生涯学習センターで「史跡鳥海山展」が6月19日まで開かれています(午前9時〜午後4時半 遊佐町生涯学習センター   tel 0234−72−2236)。昨日の夕方訪れてみたのですが、非常におもしろかったです。

鳥海山は信仰対象としては山それ自体が御神体で、これを管轄する大物忌神社(おおものいみじんじゃ)は山頂=新山に本殿、西麓の吹浦(ふくら)と南麓の蕨岡(わらびおか)に口ノ宮があります。2008年3月に、遊佐町側の鳥海山中腹〜山頂周辺、二つの口ノ宮境内地、牛渡川そばの丸池、合わせて917haが国の史跡として指定されました。その後、2009年に秋田県側の金峰神社境内地と森子大物忌神社境内地などが追加。これらを一括して「史跡鳥海山」の国史跡指定を受けたものです。

今回の展示はこの史跡指定を記念し、主に歴史的側面に焦点をあてた展示となっているとのこと。往事の山岳信仰や登拝のようすをあらわす絵地図やスケッチ、神像・器物、山岳名所番付表、古い絵葉書など、いろいろ興味深いものが展示されています。コピーや写真だけでなく、通常は「門外不出」とでもいうべき現物そのものが多く展示されています。

私は個人的にいちばん興味があったのが、山の絵地図です。現在の登山ルートやポイントとの異同や、すでに今では忘却の彼方となってしまったような古道がしるされていたからです。ガラス越しに写真は撮ったのですが、細かい文字までは読み取りできません。あとで関係者・責任者に頼んでもっと精細な撮影をさせていただこうと考えています。

 

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